|
近鉄バス百科 路線篇2(昼行バス、名阪近鉄バス運行)
名神高速線(名古屋〜京都・大阪・神戸)
名古屋駅/名鉄バスセンター=京都駅前・大阪駅前・USJ・三ノ宮駅・ポートピアホテル
距離191.7km 所要2時間55分(大阪駅行き超特急の場合)
運行:名阪近鉄バス、JR東海バス、西日本JRバス、名鉄バス

名阪近鉄の名神高速線。近鉄便は開業時から同じデザイン 大阪・福島駅近くにて 2008.8.15
●概要
近鉄グループにとっても高速バス運行の原点ともいう路線がこの路線です。詳しくは歴史篇(1960年代)も参照ください。
1964年に開通した名神高速道路(正式には中央自動車道西宮線)を走る高速バスは、国鉄のほか様々な会社が運行を計画、混乱に至ったため、調整の上名鉄・阪急・京阪系の日本急行バス(日急)と、近鉄が半分、南海と阪神が残り半分を出資する日本高速自動車に免許を下付しました。1964年10月から国鉄と日急が、翌65年3月から日本高速も運行開始します。
当時は名古屋〜京都・新大阪・神戸へ多数運行し、盛況でしたが、大阪万博以降は新幹線の増発やマイカーなどに押され、次第に本数を減らしていきます。その中で所要時間のかかる神戸系統は廃止されてしまいます。日本高速は名古屋のターミナルは当初名鉄バスセンター(BC)を使っていましたが後に現在の名古屋駅に移動しています。大阪側も新大阪駅から梅田・阪急高速バスターミナルに移り、さらに大阪駅に移ったのは1983年からとなります。
運行会社も日急は名鉄の、日本高速も近鉄の単独系列になり、日急は名鉄系の名古屋観光自動車と経営を統合、2001年4月1日には、名古屋観光自動車に吸収合併され、「名古屋観光日急」に、日本高速も1983年6月に名古屋近鉄バスと合併し、名阪近鉄高速バス(1994年4月から名阪近鉄バス)になります。国鉄も1987年に分割民営化でJR東海とJR西日本になり、翌88年にバス部門分社化によりJR東海バスと西日本JRバスとなっています。
1986年からはスーパーハイデッカー車を導入(日急はサロンカーやベンツ製バスも導入)、分割民営化時に37往復(+土休日運行3往復)あった同線は、1988年に日急が神戸系統を復活、後には名阪近鉄も参入します。1990年には大阪・花の万博に向けて名古屋〜花博会場間の路線を運行しました(2000年の淡路花博の際にも同様に名古屋〜淡路花博会場直通バスを運行しています)。
しかし、利用者はJR新幹線・在来線の利便性向上もあり、減少傾向にあったため1996年7月にそれまでの36往復(神戸系統は含まない。同系統は震災で運休になったあと、日急便のみ再開)から26往復に減便、その後運賃を値上げするなど、状況は厳しくなっています。全体的に名古屋から京都・大阪へ向かうのに便利なダイヤで、大阪・京都発の朝の便の増発も考えたいものです(名阪近鉄は両方に拠点があるのに名古屋を朝〜昼に出て夕方以降に戻る便の設定しかないのはもったいない)。
なお、名阪近鉄は減便に際して、夏休みに大阪から伊吹山まで直通する便を新設しています。また、これとは別にJR東海バスが浜松〜京都間を1往復運行(ただし、乗降扱いは東名高速区間のみ)しています。
2001年3月31日からは、大阪系統のうち、3往復をUSJ(ユニバーサルスタジオ・ジャパン)へ延長しました。また、日急バスも名古屋〜OCAT・USJ線を1往復新設しました。
2002年6月には、5往復の減便をおこなうとともに、急行便と11枚綴り回数券が廃止になりました。一方で、京都系統はすべて名鉄BXを起終点とし、名古屋駅を経由するパターンとなり、乗車券も4社共通で使えるものに変更されました。また、往復運賃の値下げも実施しています。運行便数は、JR東海バスが2往復減の4往復(京都〜浜松便は除く)、名阪近鉄バスと西日本JRバスは現状維持、日急バスが3往復減となっています。なお、9月に大阪系統の時刻が一部変更、USJ発の1便を大阪駅始発にしています。
2004年7月16日には、神戸系統に西日本JRバスが2往復入り、5往復になっています(日急便は1往復減)。同時に神戸系統も名鉄BCと名古屋駅両方に停車するようになりました。
2008年4月22日より新名神高速道路の開通で、超特急便は同道路〜東名阪自動車道経由に変更されました。7月1日、名古屋観光日急は、名鉄岐阜観光、名鉄西部観光、名鉄東部観光との合併により名鉄観光バスに社名を変更しています(同社は国内最大の観光バス会社となった)。なお、同年12月1日より、同社運行の大阪線は廃止されています。2009年2月1日より名鉄観光バスの高速路線は全て名鉄バスへ移管されました。
●運行ルート
名鉄バスセンター、名古屋駅にあるバスターミナルを出ると、栄生駅前を右折して国道22号線(名岐バイパス)に入ります。そして一宮ICから名神高速に入り、岐阜県に入り、名神大垣(ここから大垣駅まで名阪近鉄バスにのりかえ)、滋賀県に入り多賀SAで7〜10分間の休憩。このあと百済寺(ひゃくさいじ)、名神八日市、菩提寺を経て京都市内に入り、京都深草。ここは京阪藤森駅と近鉄京都線・地下鉄烏丸線の竹田駅に近いです。京都行きはここをでるとすぐの京都南ICから国道1号線を経て京都駅烏丸口で終点になります。
大阪行きはそのまま名神高速を進み、大山崎、名神高槻、名神茨木、千里ニュータウン(桃山台駅)を経て、新御堂筋を通って大阪駅桜橋口(西口)に到着します。なお、新御堂筋の途中にある新大阪駅には停車しません。さらにUSJ行きは阪神高速を経由してユニバーサルスタジオジャパンに到着します。
神戸行きは名神高速を西宮まで走りきり、さらに阪神高速道路を経て、神戸の中心、三ノ宮駅に到着します。なお日急の一部便はポートピアホテルまで運行しています。
●車両とサービス
使用車両は、ミドルデッカー、ハイデッカーもしくはスーパーハイデッカー車を使用します。全席禁煙です。
車種は、名阪近鉄が日野RU、JR東海が日野セレガ・三菱エアロバス、西日本JRと名鉄が三菱エアロバス、エアロクイーン。
車内には、お茶、コーヒーのセルフサービスがあります。トイレは中央床下か後部左側に設置されています。
なお、名阪近鉄便は車が古かったり、観光バスからの転用車が多く、一部車両にはトイレがありません(休憩はあります)。
●予約と乗車券の購入など
予約(定員制)は、乗車日の1ヶ月1日前から。なお、始発駅では発券の際に、乗車便の指定を行います。車内は自由席です。
JRバス名古屋駅 052(563)0489(8:00〜18:30)または、JRバス京都駅 075(341)0489(9:00〜18:00)
名阪近鉄バスのお問い合わせは、名古屋052(661)3191、大垣0584(81)3326です(予約はJRバスで扱います)。
乗車券はみどりの窓口、名古屋・大阪・京都駅の高速バス発券窓口、途中からの乗車の場合は車内で乗車券を発売もしくは一般の路線バス同様、乗車時に整理券をとり、降車時に現金払いとなります。
名鉄バスは、名古屋052(582)2901(9:00〜19:00)、京都075(672)2212(10:30〜18:00・水曜定休)で予約を扱います。また、名鉄バスセンターでも乗車券を発売します。
また、全便が大手旅行会社のほか、また、発車オーライネット(J-BUS)でのインターネット予約も可能です。また、日本旅行・バスプラザでの予約・発券(ネット乗車票)も受け付けています。ローソン(要ネット予約)、ファミリーマートでの購入も可能です(2003年3月1日から)。
4枚綴りの回数券も発売しています。また、往復割引は「都市間往復きっぷ」(4日間有効)を名古屋・京都・大阪駅の高速バス発券窓口、みどりの窓口(JR東海エリア)発売します。
学生の方には学割(2割引、営業キロ101km以上)もあります。これはどの会社の便でも扱っています。
都市間往復きっぷの料金(2002.6.1値下げ)
| 行き先(名古屋から) |
大人 |
こども |
| 京都駅 |
4,000円 |
2,000円 |
| 大阪駅 |
4,600円 |
2,300円 |
| USJ |
4,800円 |
2,400円 |
なお、名阪近鉄バスでは4/19〜7/14および9/15〜30の土休日と、7/15〜9/15までの毎日、大阪駅〜伊吹山頂直通高速バスを運行しています。往復4,500円で、片道利用も可能です。詳しくは同社サイトをご覧下さい。
また、名古屋〜伊吹山頂にも9/15〜30の土休日と、7/15〜9/15までの毎日に直通高速バスを運行します。詳しくは同社サイトをご覧下さい。
大阪〜伊吹山間の高速バスは、2005年より西日本JRバスが夏休みに運行しています(伊吹山ドライブウェイと名阪近鉄バス大阪営業所を他社に譲渡したため)。詳細は同社サイトをごらん下さい。
●その他
名古屋駅の発着場は、名古屋駅1Fバスターミナル(2Fは市バスターミナル)、名鉄バスセンター(近鉄名古屋駅隣、メルサビル)4Fのりばになります。なお、大阪系統は名古屋駅からのみの発着ですのでご注意ください。
大阪駅は西口(桜橋口)、京都駅は烏丸口(京都タワー、伊勢丹のある側)です。このほか、途中バス停は名神八日市は近江鉄道八日市駅から近江バスで約10分、名神高槻はJR高槻駅から高槻市営バスで緑ヶ丘下車。
名神茨木はJR・阪急茨木から阪急バスで春日下車となります(かつては近鉄バスが走っていたこともある)。春日へは中河原南口行きまたは経由の路線(茨木サニータウン、阪急石橋、郡山団地行きなど)が多数運行しています。
(最終更新:2009.2.21)
前のページへ 路線篇2メニューへ
高速バスのご利用へ
トップページへ
お問い合わせ

|