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近鉄バス百科 路線篇3(休廃止路線・一般路線バス)
堅上線(国分駅前〜雁多尾畑・王寺駅前ほか)
2006年7月1日より休止
♪:メロディバス使用、保安要員(車掌)乗務(雁多尾畑系統)

国分駅前にて。雁多尾畑行きは国分駅前に発着する最後の路線に。1999.9.10
●運行系統 系統図
時刻表(国分駅前発)(高井田駅前発雁多尾畑行き)(雁多尾畑発)
| 番号 |
運 行 経 路 |
| 83 |
国分駅前−高井田駅前−青山台−青谷−雁多尾畑 |
| 82 |
高井田駅前−青谷−雁多尾畑 |
| 80 |
国分駅前→高井田駅前→青谷橋→光洋精工前→国分駅前(循環) |
| 01 |
国分駅前−光洋精工前 |
| 02 |
国分駅前−光洋精工前−亀ノ瀬−王寺駅前 |
●概要
大阪府と奈良県の境に近い、柏原市の国分駅から発着する、ローカル路線です。
もとは、国分駅前を拠点に駅周辺を循環する路線や、かつての大阪〜奈良直通バスの名残である国分〜王寺の路線も含んでいましたが、1996年末に全てなくなり、一番ローカルな雰囲気がある雁多尾畑(かりんどおばた)系統が最後に残りました。国分〜雁多尾畑間は、国分駅発着最後の一般路線でしたが、2006年7月に休止となり、柏原市の公共施設循環バス(無料)が代わりに走るようになりました。ただし、平日のみのため、無料になる一方で利便性は多少低下してしまっています。
堅上線は、1956(昭和31)年に開設、以来狭隘の山間路線を運行しつづけて来ました。道路事情から、音楽でバスの接近を知らせるメロディバスを1982年に導入しています。また、すれ違いや折り返しのための保安要員(車掌)を添乗させているのも特徴です。
担当は八尾営業所でした。
●運行ルート
国分駅前は東口に設けられたロータリーから。駅前は国道25号線と165号線が分岐し、府道堺大和高田線が繋がるなど、交通の要衝といった感があります。実際、かつてはこれらの道を通って王寺や阿倍野橋、堺東、大和高田への路線がありました。現在のロータリーが出来るまでは、駅南の165号線沿いにバスターミナルがあったそうで(現在のライフ駐車場)、現在でも「国分バスターミナル前」という信号標識が残されています。
駅を出ると、国道25号線を大阪市内方向へ走り大和川を渡ります。橋を渡ると右折して府道本堂高井田線に入り、すぐにJR大和路線の高井田駅前に到着します。
駅ロータリーを出て、大和川ぞいを走り、芝山橋から左に折れて柏原東高校前、青山台に立ち寄ります。ここは急カーブ、勾配があり青山台は普通の住宅地で狭隘路となります。
府道に戻り、青谷橋で大和川と別れ、道は狭くなってきます。山道になり、急カーブも連続。青谷付近の大池の縁を半周する区間は特に現在の小型バスでもビックリするような狭い道。さらにバスは狭い道を登って、宮下を経て集落の途中にある雁多尾畑に到着します。バスはバス停先の路地にバックで入って方向転換して折り返します。
1990年代まで走っていた循環系統は、青谷橋から国分寺大橋を渡り、国道25号線経由で国分駅前へ戻る系統でした。
雁多尾畑から、さらに府道は続いています。集落を出たところで道幅も広くなり(野菜即売所もある)、片側1車線の立派な道になります。集落も数える程度で、アップダウンを繰り返す道となります。1時間程度歩くと、信貴山へ達します。なお、この区間の府道は、暴走行為を防ぐために二輪車の通行は禁止、四輪も通行規制がかかることがありますので、雁多尾畑までが狭隘路であることも含め、自動車で通行の際は注意してください。
王寺系統は、国分駅前から国道25号線をこちらは奈良方面へ向かうもので、途中の光洋精工前は、ベアリングなどを製造する光洋精工(2006年に豊田工機と合併し、ジェイテクトに社名変更)の工場があり、一部便はここで折り返していました(現在は送迎バスを運行)。この先の区間は、大阪と奈良の境目で、渓谷も見られる風景の区間。大和路線との交差を繰り返し、奈良県に入り、王寺駅前へ達します。
●車両
雁多尾畑系統は小型車が使われていました。メロディバスでスピーカーとテープデッキを搭載しています。
その他の系統は中型車が主に用いられていました。雁多尾畑系統のバスも1995年までは中型車が使われ、その狭い道路を良く走ったものとある意味不思議にすら感じるほどです。
なお、王寺系統の中には、朝の運行を経た後に堺線の運用に就くものも存在していました。
●運賃
全線対キロ区間制(初乗り160円の田舎運賃)。国分〜雁多尾畑は270円。国分駅前〜志紀車庫前は特殊区間で240円でした。
●ダイヤ
雁多尾畑系統は概ね1〜2時間に1本。平日朝の雁多尾畑行きと最終の雁多尾畑発は高井田駅前が起終点の区間便です。近年、青山台への利用者を考慮してか便数が増やされていました。
王寺系統も似たようなもので、朝はこれに光洋精工折り返し便が運行されていました。
●考察
高井田駅前〜雁多尾畑はメロディバス区間ですが、フリー乗降制なども検討に値したのではないでしょうか。また、雁多尾畑から先、信貴山への第三のルートにもなり、とりわけケーブルカー運休の際の代替ルートとして使えるということや、途中に集落は少なく住民の利用は見込めないものの、柏原聖地霊園があるので墓参バスにもなることなどから、臨時ででも走らせてよさそうな気がします。
王寺系統は、路線の性格や沿線人口からは役目を終えたとしても致しかたなかったといえそうです。
(最終更新:2006.7.2)
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