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近鉄バス百科 路線篇3(廃止路線・夜行高速バス)
埼玉特急線「サテライト」
(大阪・京都〜川口・浦和・大宮)
あべの橋−上本町−なんば−京都=川口−浦和−大宮
距離605.33km 所要9時間40分(大宮行き)、9時間47分(大阪行き) 共同運行:国際興業
●概要と歴史
大阪と首都圏各地へ高速バスが拡充する中、大阪と近郊の埼玉県を結ぶ路線として、1989年11月15日に開設されました。
利用者はまあまあでしたが、奈良交通の奈良〜大宮が近接しており、特にこの路線が奈良から生駒へ終点を変更してからは、利用者の取り合いになった感が強く、1995年に実施した運賃値上げで、大宮や浦和から新宿や東京駅へ出たほうが、運賃面で大きく有利になったことが利用者を遠ざける結果になってしまいました。1996年3月にOCAT、4月に京都駅に停車するようになったものの、利用者増に結びつくことにはならず、1997年6月30日に休止となりました。現在は、大阪と埼玉方面は、奈良交通の奈良〜大宮が大阪へ延長する形でフォローしています。なお、2000年6月29日をもって正式に廃止されています。
●運行ルート
あべの橋から谷町筋経由で上本町。千日前を経由してOCAT。そして阪神高速に。1号環状線・11号池田線を経て、豊中から名神高速へ入り、京都南ICで一般道に出て、京都駅八条口。京都東ICから名神に戻り、名神〜東名から首都高を通って、川口市内へ入ります(註:詳しい経路を教えてください)。
川口駅東口(そごう前)に停車後、国道17号経由で南浦和駅、県庁所在地の浦和駅を経て、大宮駅東口(そごうのない方)に入ります。そして、国際興業の大宮営業所が終点になります。
●車両とサービス
使用車両は、スーパーハイデッカー車です。近鉄は2906号車がナイキのマークのようなデザインを描いて運行し、国際興業は「やまと」と共通の自社塗装車が当初から使用されていました。国際興業車はサテライト廃止後も、「やまと」として大阪へ顔を見せております。
●運賃
運賃は、大阪〜埼玉県内が片道おとな9,500円、こども4,750円 往復おとな17,100円、こども8,550円 でした。
京都市内からは、片道おとな8,950円、こども4,980円、往復おとな16,100円、こども8,050円で、4枚綴りの回数券もありました。
ただ、廃止時新宿〜大阪は片道おとな8,610円、大宮〜新宿はJRで450円ですから、そう考えると割高感は否めなかったといえるでしょう。
後継たる「やまと」はさらに運賃が上がってしまい(片道9,680円)、ますます利用者が遠のいている感じで、大阪発着の時点で乗客ゼロということもあります。さらに西日本JRバスが2003年冬から、「京阪神ドリームさいたま号」を開始。埼玉県側では所沢を経由して大宮までという路線ですが、運賃は大阪〜大宮で8,900円(往復16,020円)であり、この点でも不利となっています。このため、「やまと」も現在は区間に関わらず往復運賃を13,000円に値下げ(期間限定で11,700円もあった)したりと対抗しています。
●時刻表(1997年6月休止当時の時刻) *グリーンは乗車、イエローは降車専用
埼玉ゆき
| あべの橋BS |
上本町BC |
なんばOCAT |
京都駅八条口 |
|
川口駅東口 |
南浦和駅西口 |
浦和駅西口 |
大宮駅東口 |
大宮営業所 |
| 21:30 |
21:47 |
22:02 |
23:04 |
→ |
翌6:00 |
6:20 |
6:35 |
7:00 |
7:10 |
大阪ゆき
| 大宮営業所 |
大宮駅東口 |
浦和駅西口 |
南浦和駅西口 |
川口駅東口 |
|
京都駅八条口 |
なんばOCAT |
あべの橋BS |
上本町BC |
| 21:50 |
22:00 |
22:25 |
22:40 |
23:00 |
→ |
翌5:56 |
6:55 |
7:20 |
7:37 |
●考察
埼玉そのものは町の規模としては文句ないのですが、いかんせん奈良方面との競合と運賃値上げが響いたように思います。現在の奈良からの延長はその意味では賢明な選択であったと思います(でも運賃は値上げ・・・)。ただ、昨今の情勢からは「やまと」も安泰とはいえなさそうです(実際、2007年2月末をもって廃止)。
(最終更新:2005.1.1)
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